この暑い夏。食欲も落ち気味。サッパリしてスルスル入る麺を食べる機会も増えますね。けれど、どうしてもつゆと薬味だけになりがち。一日中つけっぱなしの冷房で冷え気味の身体を、コクのある温かいそばつゆで優しく労ってあげましょう。何と言ってもこのつゆの主役は葱。切り込みを入れる一手間で、食べ易いシャキシャキ感が味わえます。鶏肉を冷凍保存しておけば、そばに限らずそーめん・冷麦・うどんの汁にいつでも手軽に作れます。
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<材料(1人前)>
・鶏もも肉 70g
・長葱 1/3本
・青葱 10g
・丸眞そばつゆ<濃縮タイプ>1袋 40ml、1人前あたり
・水または出汁 120ml 1人前あたり
・そば 1人前
・柚子 適宜
・炒め油 適宜
<作り方>
1)鶏もも肉一枚を四等分に切り分けて皮目を表に巻きラップで包み冷凍する
2)長葱を4㎝の長さに切ってから斜めに切り込みを入れ青ネギは食べ易い長さに切る
3)1の冷凍した鶏肉を取り出し切れる柔らかさに戻してから2㎝の厚さに切る
4)油をひいた鍋で3の鶏肉を焼いて取り出し2の長葱に焼き目を付ける
5)丸眞そばつゆ<濃縮タイプ>1袋(40ml)を水120mlで割る(1人前)
6)そばつゆを沸かし鶏肉・長葱・青葱を加え一煮立ちさせ器に注義刻み柚子をのせる
7)そばを茹でて水で締め器に盛る
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鶏もも肉は1/2に切ってから、更に1/2にします。
皮目を表にして巻きます。ラップでしっかりと包んで冷凍します。
冷凍しておいた鶏もも肉は、食べる分だけ冷凍庫から取り出します。少し凍った状態で切ると形が崩れず切り易いです。
長葱は、4cmに切ります。
切り込みを入れていきます。
葱の直径の半分位まで5カ所切ります。
片方を切ったら、ひっくり返してもう一方に同じように切り込みを入れます。
両面に切り込みがあるので、ひねると蛇腹になります。これで食べ易くなります。
焼き油を引いた鍋を熱して、鶏もも肉を焼きます。そばつゆでは一煮立ちだけさせるので、ここで良く焼いておきましょう。
肉を焼いた鍋に残った油で、長葱に焼き色をつけます。
焼き過ぎると葱がヘタってシャキシャキ感が無くなってしまいます。片面に焼き色が付いたら、ひっくり返して裏面にも焼き色をつけます。
一人前あたり<丸眞そばつゆ<濃縮タイプ>1袋 40mlを水または出汁120mlで割ります
沸いたそばつゆに鶏もも肉・長葱・青葱を入れ一煮立ちさせます。
器に注いで刻み柚子をのせて出来上がり。
著者紹介
蕎麦料理研究家 永山塾主宰
永山 寛康
<プロフィール>
1957年(昭和32年)生まれ。
21歳でそば打ちの世界に入る。名人と名高い片倉康雄・英晴父子に師事し、そば打ちの基本を学ぶ。『西神田 一茶庵』『日本橋三越 一茶庵』に従事した後、『立川 一茶庵』で店長を務める。その後、手打ちそば教室の主任講師などを努め、2004年より「永山塾」を開塾。長年研鑚を積んだそば技術やそば料理の技術を多くの人に教える。
感情豊かなそば打ちやそば料理の指導に、プロアマ問わずファンは多い。近年はそば関連企業と連携して、開業希望者やそば店等への技術指導にも活躍中。