『香りそば』レシピ/少しオシャレなたぬきそば

もう約20年前の事です。少ししゃれた「たぬきそば」ってないですか?お弟子さんに聞かれて、これなら簡単でしょと、炒った桜海老を加えただけの一品。このそばの名前は何ですか?と問われ、どうしようかなと思い、奥さんの名前は?と聞いたら「かおり」さんとの事で、このそばは『香りそば』。『たぬき』が『香り』に化けました。奥さんごめんなさい。でも、このそばは毎年、その店の冬場の一番の人気者でした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<材料>

○  1人前


・揚げ玉            適宜

・干し桜海老          適宜

・長葱             長さ3センチを縦に切る

・焼き海苔           1/4 枚 

丸眞そばつゆ<濃縮タイプ>  1袋(40ml)
 水または出汁         200ml

・そば             1人前

・三つ葉(青味)        適宜

・柚子(吸い口)        適宜         

ーーーーーーーーーーーーーーー

<作り方>

1)干し桜海老を焦げないように空炒りする
2)丸眞そばつゆ<濃縮タイプ>1袋(40ml)を水または出汁200mlで割る
3)そばを茹でて温めて器に入れる
4)2を沸かし煮立ち際に長葱を入れ軽く火を通す
5)3のそばに4のつゆを注ぎ入れ海苔を敷く
6)揚げ玉・桜海老を海苔に乗せ三つ葉・柚子を飾る
ーーーーーーーーーーーーーーー

材料です。揚げ玉・炒った桜海老・丸眞そばつゆ<濃縮タイプ>・海苔・そば・三つ葉・柚子。

干し桜海老は香りを出す為に焦がさない様に軽く煎ります。この一手間で海老の香りが際立ちます。

茹でて温めたそばにつゆを張ります。長葱はシャキッとした食感に仕上げる為に、つゆの煮え端に加えて、決して煮過ぎない事がこのそばを美味しくする一番のポイント。葱の香りが揚げ玉と海老の味のハーモニーを引き立ててくれます。

具材を並べて完成です。冬の時期、柚子大きく切って香りを楽しみたいですね。

干し海老の香りと、シャキッとした葱の食感、揚げ玉のコックリ感。海苔・三つ葉・柚子の香り。甘塩っぱいそばつゆの風味と相まって、単純ながらいつ食べても飽きない味わいがあるそばです。


 著者紹介

蕎麦料理研究家 永山塾主宰
永山 寛康

<プロフィール>
1957年(昭和32年)生まれ。
21歳でそば打ちの世界に入る。名人と名高い片倉康雄・英晴父子に師事し、そば打ちの基本を学ぶ。『西神田 一茶庵』『日本橋三越 一茶庵』に従事した後、『立川 一茶庵』で店長を務める。その後、手打ちそば教室の主任講師などを努め、2004年より「永山塾」を開塾。長年研鑚を積んだそば技術やそば料理の技術を多くの人に教える。

感情豊かなそば打ちやそば料理の指導に、プロアマ問わずファンは多い。近年はそば関連企業と連携して、開業希望者やそば店等への技術指導にも活躍中。

丸眞のそばつゆはこちら


 

記事一覧に戻る