梅が満開になり春も間近と言えども、まだまだ寒さが染みるこの時期。ちょっと温かいそばが恋しい気分。そんな季節の冬も名残りの温そばです。餅の磯辺焼きと豆乳で仕立てた汁の温そばの組み合わせです。コックリと濃厚な汁の中が、どこか優しく何かほっとする気持ちにさせてくれる味わいのある一杯。
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<材料>
一人前
・餅 1個
・無調整豆乳 250ml
・海苔 適宜
・そば 一人前
・丸眞そばつゆ<濃縮タイプ>1袋 40ml
・その他に 小葱・にんじん・大根・おろし柚子はお好みで
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<作り方>
1)餅を焼き醤油をつけ適当に切った海苔で巻き磯辺巻きにする
2)無調整豆乳を沸騰させないように注意しながら熱する
3)丸眞そばつゆ<濃縮タイプ>1袋 40ml を出汁または水40mlで割る
4)2の湧いた豆乳に3のそばつゆを加え混ぜ合わせる
5)そばを茹で水でぬめりを取って湯で温めて器に盛る
6
7)好みで小葱・にんじん・大根・おろし柚子等を彩りに添える
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餅を焼いて醤油を両面につけます。
餅にあわせて海苔を切り巻きます。
無調整豆乳を火にかけて温めます。一気に強い火で温めると膜が出たり分離してしまいますから、注意しながら温めましょう。ここがポイントです。
丸眞そばつゆ<濃縮タイプ>1袋 40ml を出汁または水40mlで割り豆乳に加えていきます。そばつゆを少し薄めることで、豆乳の濃度が薄まり食べ易いつゆに仕上がります。
磯部巻きをのせて出来上がり。
磯部巻きだけでも充分美味しいのですけれど、彩りが欲しければにんじん・大根・小葱等を加えると綺麗に仕上がります。写真では見えにくいのですけれど、柚子皮をおろして水に取り布で濾した物を振りかけてあります。
もちもち、コックリ、温たかの優しい優しいそばになりました。さぁ、熱いうちに召し上がれ。
著者紹介
蕎麦料理研究家 永山塾主宰
永山 寛康
<プロフィール>
1957年(昭和32年)生まれ。
21歳でそば打ちの世界に入る。名人と名高い片倉康雄・英晴父子に師事し、そば打ちの基本を学ぶ。『西神田 一茶庵』『日本橋三越 一茶庵』に従事した後、『立川 一茶庵』で店長を務める。その後、手打ちそば教室の主任講師などを努め、2004年より「永山塾」を開塾。長年研鑚を積んだそば技術やそば料理の技術を多くの人に教える。
感情豊かなそば打ちやそば料理の指導に、プロアマ問わずファンは多い。近年はそば関連企業と連携して、開業希望者やそば店等への技術指導にも活躍中。