『栃尾揚げのきつねそば』レシピ/大胆に簡単にいこうじゃないか

古い古いそばの専門誌をめくっていたら、掲載されている写真のトーンが妙に暗いことに気が付きました。おかめそばやたぬきそばといった、ごくありふれた一杯までもが、何やら重々しい。黒い背景の中に、そばだけがぼうっと浮かび上がっているような、そんな雰囲気なのです。

これはこれで、なかなか味わい深い。そう思ったら、自分でも何か一杯作って、こんな雰囲気の写真を撮ってみたくなりました。

さて、思いついたのはよいけれど、肝心の食材はどうしましょう。そこで冷蔵庫を覗いてみると、ありました、栃尾揚げに茹でたほうれん草、それに長葱。この三品があれば、何とかなりそうです。

さっそく取り出して、あれこれと盛り付けを考える。いつものそばとはひと味違う、少しばかり重厚な一杯に仕立ててみようというわけです。

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<材料>

一人前
・栃尾揚げ              1/2枚
・茹でたほうれん草           50g                                     
・長葱                  1/3本
・そば               一人前
・丸眞そばつゆ<濃縮タイプ>40ml      1袋 水または出汁250mlで割る
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<作り方>

1)栃尾揚げは1/2に切りさらに斜めに1/2に切る
2)1をフライパン又はグリルで炙り焼く
3)長葱は3cmの長さで切ってから縦に十文字に切る
4) 丸眞そばつゆ<濃縮タイプ>40ml 1袋 を水または出汁250mlで割り温める
6)4の汁に3の葱と予め茹でておいたほうれん草を加えて一煮立ちさせる
7)茹でたそばを温め器に入れ6の汁を器に注ぎ2の栃尾揚げをのせる
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栃尾揚げは、キッチンペーパー等で表面の油を拭き取ります。

半分に切って、さらに半分に切ります。表面がカリッとするまで焼き色を付けます。

丸眞そばつゆ<濃縮タイプ>40ml1袋を水または出汁250ml(好みで濃さは調節してください)で割り温めます。短冊に切った長葱を加えます。

予め茹でておいたほうれん草をたっぷり加えて、さっと一煮立ち。葱は煮え端のシャキシャキ感が美味しいので、火が通り過ぎないように注意します。

そばつゆで煮た葱やほうれん草が、無性に食べたくなることがあります。そこへ栃尾揚げを添えて、かじっては汁を染み込ませ、またひと口。さあ、遠慮はいりません。大胆に、豪快にいきましょう。作り方はいたって簡単。それなのに、しみじみ美味しい。そばつゆの旨味を丸ごと味わう。こんな一品が、たまらなくいいのです。

著者紹介

蕎麦料理研究家 永山塾主宰
永山 寛康

<プロフィール>

1957年(昭和32年)生まれ。21歳でそば打ちの世界に入り、片倉康雄・英晴父子に師事して、そば打ちの基本を学ぶ。その後、手打ちそば教室の主任講師などを務め、2004年に「永山塾」を開塾。長年にわたり研鑽を重ねたそば打ちの技術と、独自のそば料理を多くの人に伝えている。その感性豊かで繊細なそば打ちと、独創的で洗練された幅広いそば料理の指導、さらにユーモアあふれる講習や、軽い語り口によるエッセイが、プロ・アマを問わず多くのファンを魅了している。近年は、そば関連企業とのメニュー開発や個人そば店への技術指導など、多方面で活躍している。

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