そばがきレシピ その三/みたらし団子とそばがき甘味


そばがきで作る「みたらし団子」です。
そばがきを練って丸め、串に刺すだけで手軽に作れます。
そばつゆを使った、だし香るたれが、そばがきのならではの、素朴な味をいっそう引き立てます。そばつゆをつけ焼きにして香ばしく焼いた団子と、そばつゆを使った甘辛のたれを絡めた団子を作ります。
おまけで、やさしい甘さの粒あん団子も添えました。

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○ 甘辛ダレ

<材料>

丸眞そばつゆ<濃縮タイプ>1袋  40ml
・味醂             40ml     
・片栗粉            18g
・水              60g

<作り方>

1)鍋に味醂を入れ火にかけて沸いたら直ぐにそばつゆを加え軽く煮立たせてから火を止める
2)少し冷めたところで水で溶いた片栗粉を加えて混ぜる
3)もう一度弱火にかけて混ぜ合わせとろみがついたら出来上がり
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『みたらし団子』を作ります。

つけ焼きと甘辛ダレの材料です。奥から時計回りでつけ焼き用丸眞そばつゆ<濃縮タイプ> と甘辛ダレ用。共に希釈せずに使います。味醂、片栗粉。

鍋に味醂を入れ煮切ります、量が少ないので直ぐに沸きます。沸いたら直ぐにそばつゆを加え——

軽く煮立たせてから火を止めます。

少し冷めたところで水で溶いた片栗粉を加えて混ぜます。

もう一度弱火にかけて混ぜ合わせとろみがついたら出来上がりです。この量で12〜15本分です。

そばがきを練ります。作り方は、本ブログの中の「そばがきレシピその1・2」を参照にして下さい。練ったそばがきの粗熱が取れたら、手を湿らせて10gにちぎり丸めます。

最初は少し押しつぶすように、両手のひらで挟みくるくると丸めていきます。

そばがきの表面が滑らかになるように、次第に力を抜いて丸く仕上げます。

食べやすい大きさは直径は約2cm。もっと大きくてもかまいません。

串に刺します。指先をほんの少しだけ、水で湿らせながら刺すとベタつかずに上手に出来ます。

火にかざして、何もつけずに素焼きをします。

素焼きにした団子に、つけダレを絡めます。

ツケだれを乾かすような気持ちで、火にかざします。これを三回繰り返します。注意点として、火にかざすときは串が焼けて団子が落ちてしまうことがあります。怖がって火を弱くすると、逆に串が焼けやすくなるため、強火でサッとかざすのがコツです。——これで、そばがきのみたらし団子の完成です。

素焼きだけした団子には、甘辛ダレと粒あんをを乗せて。そばがき団子三兄弟。
次は、あんをそばがきで包むそばがき団子を作りましょう。そばがき甘味の定番『伊吹団子』です。そばがきの大きさは直径3cm。中身の粒あんも同じ直径3cm。同じ大きさにするのがポイントです。そばがきは15gです。
みたらし団子の作り方と同じ要領で、そばがきを丸めます。
両手の親指でそばがきを平く広げたところに、あんをのせます。
皮になるそばがきを延ばしながら、あんを包んでいきます。
包み終えたら、きな粉をまぶします。
コロコロと転がして、きな粉を十分にまぶしてから、手に取り余分なきな粉を手の中で回しながら払い落とします。
優しくちょっと押しつぶすように置きます。きれいに仕上がりました。
きな粉だけでなく、胡麻や抹茶等々応用次第でいろんな団子が作れます。ただ、時間が経つと、ひび割れしますので、作り置きがききません。
そばがきを使った和風の甘味をいくつかご紹介します。
『そばがきぜんざい』は、粒あんに並粉と芥子の二色そばがき。お薄に、口直しの塩昆布と桜花を添えて、仕上げに香ばしいそば米をのせました。
こし餡の『そば汁粉』。
そばがきの串団子の数々。
そばがきと蒸した大和芋を練乳で練り合わせて生地で、あんを包んだ『山の精』。
豆乳で練ったそばがきの甘味や、そばがきで季節の素材を包むなど、アレンジは無限です。
もし、まだそばがきを作ったことがないなら、まずは何も加えず、そのまま味わってみてください。 シンプルながら、そば本来の風味と優しい味わいを堪能できます。

 

著者紹介

蕎麦料理研究家 永山塾主宰
永山 寛康

<プロフィール>
1957年(昭和32年)生まれ。
21歳でそば打ちの世界に入る。名人と名高い片倉康雄・英晴父子に師事し、そば打ちの基本を学ぶ。『西神田 一茶庵』『日本橋三越 一茶庵』に従事した後、『立川 一茶庵』で店長を務める。その後、手打ちそば教室の主任講師などを努め、2004年より「永山塾」を開塾。長年研鑚を積んだそば技術やそば料理の技術を多くの人に教える。

感情豊かなそば打ちやそば料理の指導に、プロアマ問わずファンは多い。近年はそば関連企業と連携して、開業希望者やそば店等への技術指導にも活躍中。

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