
そばつゆを使ったやさしい甘みと、豆豉のほどよい塩気が重なり合うと、今どきのラーメンにはあまり見られない、すっきりとした奥行きのある味わいになります。濃厚さや刺激を競うのではなく、じんわりと旨味が広がり、気がつくと最後の一滴まで飲み干したくなるような軽い風味です。
そこへ肉の旨味ともやしの香りが加わると、どこか昔ながらの中華そばを思わせながらも、豆豉の後味がほのかな発酵の香りとコクを添えてくれます。それでいて、レンチンで手間もかからずに簡単に作れます。
初めて食べるのに、どこかで出会ったような気がする。そんな不思議な魅力を持った一杯です。昔の町中華やそば屋の暖簾がぼんやりと見えてくるような、そんな味わいの「冷やラーメン」です。
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<材料>
二人前
・豚肉(薄切り) 80g
・もやし(一袋) 100g
・豆豉 大さじ一杯
◎調味料
・しょうゆ 大さじ1/2杯
・ごま油 大さじ1/2杯
・酒 小さじ 1杯
・コショウ 少々
・茹でたほうれん草・メンマ・鳴門・海苔はお好みで
・丸眞そばつゆ<濃縮タイプ>40ml 1袋 水または出汁100mlで割る
・中華麺 二人前
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<作り方>
1)豆豉を包丁の腹でつぶし粗く刻む
2)肉を一口大に切りボウルで豆豉と調味料を加えもみ込んで味を馴染ませる
3)もやしをさらに広げて2の肉を平たく並べる
4)3にラップをしてレンジ(500w)で4分加熱後ラップを外して冷ます
5) 丸眞そばつゆ<濃縮タイプ>40ml 1袋を 水または出汁100mlで割る(一人前あたり)
6)麺を茹で冷水で冷やし器に盛り4の肉ともやしを盛り皿の汁を注ぐ
7)お好みで茹でたほうれん草・メンマ・鳴門・海苔等を添える
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豆豉は、近隣のスーパーで売っている所は案外に多いです。けれども、あまり馴染みがないので、素通りしている方も多いと思います。
豆豉(トウチ)は、黒豆を塩とともに発酵させて作る中国の伝統的な調味料です。見た目は地味ですが、少量加えるだけで独特のコクとうま味が生まれ、料理に奥行きを与えてくれます。
我が家では、炒め物の風味付けに重宝しています。細かく刻んで加えるだけで、肉や野菜の味がぐっと引き立ちます。冷蔵庫に常備しておくと、中華料理はもちろん、和風の炒め物にも意外によく合う便利な名脇役です。

包丁の腹でつぶして、粗く刻みます。

調味料を加えます。

豆豉を加えます。

手で肉に調味料をもみ込み、馴染ませます。

もやしを広げた皿に、肉を並べます。

ラップをかけて、電子レンジ(500w)で4分加熱。取り出して火傷に気をつけながら、ラップを外して、室温で冷まします。

丸眞そばつゆ<濃縮タイプ>40ml 1袋を 水または出汁100mlで割り器に注ぎます。茹であげた中華麺を冷水てしめて器に入れます。肉ともやしとのせて、皿の汁を注ぎ加えます。

お好みで茹でたほうれん草・メンマ・鳴門・海苔等を添えて下さい。もちろん、肉ともやしだけでも美味しいです。温かいラーメンバージョンも、そばバージョンも、同じ作り方で出来ます。

六十年前の年季の入った丼に盛ると、どこか懐かしい感じが増しますね。不思議なことに時間まで巻き戻ったような気分になります。

著者紹介
蕎麦料理研究家 永山塾主宰
永山 寛康
<プロフィール>
1957年(昭和32年)生まれ。
21歳でそば打ちの世界に入る。名人と名高い片倉康雄・英晴父子に師事し、そば打ちの基本を学ぶ。『西神田 一茶庵』『日本橋三越 一茶庵』に従事した後、『立川 一茶庵』で店長を務める。その後、手打ちそば教室の主任講師などを努め、2004年より「永山塾」を開塾。長年研鑚を積んだそば技術やそば料理の技術を多くの人に教える。
感情豊かなそば打ちやそば料理の指導に、プロアマ問わずファンは多い。近年はそば関連企業と連携して、開業希望者やそば店等への技術指導にも活躍中。
