この日は、知人に誘われて東京湾要塞研究家・デビット佐藤さんの『三浦半島の戦争碑』企画展示に伺いました。その帰り道、12月の晴れやかな夕暮れ前のひと時。この風景は三浦・三崎口駅から歩いて数分の場所です。大根の葉が、畑いっぱいに茂っています。三浦半島では100年以上大根を作り続けていて、同じ作物を長い年月作り続けられる土地はとても珍しく、富士山の火山灰による養分が豊富な黒ボク土は多いので、とても恵まれた大地なのだそうです。
大根の収穫が最盛期を終える2月の中旬に、色とりどりの大根や野菜が店頭に並びました。ワクワクします。 大根の他に立派な蕪や春キャベツも。 まだ少し寒いので今夜はシチュー。芽キャベツはそれに入れましょう。 ビタミン大根、黒長大根、ねずみ大根、黒丸大根。 紫大根。 これは少し形が違う紫大根かな? 紫大根をおろして見ました。中は白いです。辛みは強くなく少し甘味があります。 おろしただけの大根ですけれど、ちょっと可愛い感じです。 紫大根おろしと芹の冷やかけ。彩のそば。 黒大根とのなめこおろしの冷やかけ。 出汁ジュレはアガーで作ってキリッと固めました。 ビタミン大根と釜揚げしらすの出汁ジュレ。しらすはこの時期、禁猟期間なので生しらすは入手出来ませんでした。 色合いが綺麗です。 2月の横須賀・長井の景色。穏やかで良い所ですね。
三浦半島の大地から、「もうすぐ春ですよ」との便りです。
著者紹介
蕎麦料理研究家 永山塾主宰
永山 寛康
<プロフィール>
1957年(昭和32年)生まれ。
21歳でそば打ちの世界に入る。名人と名高い片倉康雄・英晴父子に師事し、そば打ちの基本を学ぶ。『西神田 一茶庵』『日本橋三越 一茶庵』に従事した後、『立川 一茶庵』で店長を務める。その後、手打ちそば教室の主任講師などを努め、2004年より「永山塾」を開塾。長年研鑚を積んだそば技術やそば料理の技術を多くの人に教える。
感情豊かなそば打ちやそば料理の指導に、プロアマ問わずファンは多い。近年はそば関連企業と連携して、開業希望者やそば店等への技術指導にも活躍中。